小児予防矯正とは?
一般的に「歯並びの乱れは遺伝だから仕方がない」という考え方が広まっていますが、実際には歯並びの悪化の主な原因は、遺伝よりも後天的な要因が大きいです。特に、お口周りの筋肉の動きが正しくない場合、顎が正常に成長せず、歯並びが乱れることが少なくありません。このような場合、大人になってから矯正しても、後戻りしやすいです。小児予防矯正では、歯並びに悪影響を与える日常的な悪い癖を改善しつつ、永久歯が正しい位置に生えてくるように促します。当院では、プレオルソやマイオブレースを装着して、お口周りの筋肉トレーニングを行います。小児予防矯正を行っていると、大人になってから矯正歯科治療が必要になったとしても、抜歯が不要など、比較的負担が少ない歯並び改善が可能です。気になる方は、お気軽にご相談ください。
第1期治療と第2期治療の目的
第1期治療は、子供の歯並びやかみ合わせに影響を与える可能性のある要素を早期に発見し、それらを改善していきます。この段階では、顎の成長を活かして骨格を整え、永久歯の健全な生え方をサポートします。プレオルソやマイオブレースなど、取り外し可能な矯正装置を使用して、お口周りの筋肉トレーニングを行います。歯並びを悪くする原因になる口呼吸を鼻呼吸に促すことにも効果的です。第2期治療は、第1期治療の「仕上げ」として行われます。この段階では、歯並びやかみ合わせをより正確に調整し、美しい歯並びや正しいかみ合わせを実現することが目的です。ワイヤーやマウスピース型の矯正装置を使用して、歯を少しずつ動かしていくことで治療を進めます。
お子様に負担の少ないマウスピース型の矯正装置
プレオルソ
プレオルソは、4歳~9歳頃までのお子様の歯や顎の骨の発育をサポートするために設計されたマウスピース型の矯正装置です。日中の1時間と睡眠時に装着するだけですので、お子様の負担も少なくすみます。大人向けの矯正とは異なり、「歯並びの乱れを細かく整える」のではなく、将来の歯並びの問題を予防したり、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習癖を改善するのが主な目的です。
マイオブレース
マイオブレースもプレオルソ同様で、マウスピース型の矯正装置です。柔らかいシリコン素材を使用しているため、装着中の痛みを抑えることができます。 舌やお口周りの筋肉トレーニングを行い、呼吸の状態を改善するために使用されます。装着時間は起きている間の1時間と、就寝中のみです。その他の矯正装置
拡大床
拡大床は、顎の成長をコントロールするために使用される矯正装置です。顎の成長期に装着することで顎の骨を拡大させる効果が期待できます。成長や治療の進行に応じて、装置を調整したり取り外したりできます。取り外し可能だからこそ、装着時間の管理は必要ですが、食事や歯磨きなどに影響がないため、お子様に大きなストレスを与えることがありません。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを組み合わせることで歯を動かす矯正治療です。歯の隙間を狭めたり、かみ合わせを改善したりできます。当院では、目立ちにくいブラケット・ワイヤーも使用できますので、金属ブラケットよりも目立ちにくい矯正治療が可能です。